
世間で俗に言う「バズった」興味深いニュースがあります。
会社のエライ方たちが愛読しているであろう「日本経済新聞(電子版)」より、
内定辞退の正しい伝え方、「直接会って、まず感謝」を
と言う記事です。
SNSで拡散されているので読まれた方も多いのではないでしょうか。
賛否両論ありますが、否定的な意見が多いことが「バズった」要因と言えるでしょう。
私も否定的な立場です。
むしろよくこんな時代錯誤なタイトルをつけたものだと開いた口がふさがりません。
ウソか冗談の新聞かと思いました。
しかもこの記事、有料です。
無料登録なら月に10本読めますが、まあ大きく出たな、と。
在宅勤務を探そうとこのブログを訪れた方はおそらく転職サイトから応募していることでしょう。
となると、書類選考の時点で企業から「お祈りメール」があれよあれよと届く経験をしている方も多いと思います。
何の感情も無い、いつも良く見るテンプレ文章。
どの企業もいつも同じ文面。
ならば、エントリー側だって同じ行動でいいのではないでしょうか。
内定辞退する「益々の発展お祈りメール」を送信、はい終了。
もっと自分にあった良い会社を選ぶだけです。
企業側は少しでも良い人材を選ぶ立場です。
ここで考えてみてください。
こっち側だって人生をかけた転職で少しでも良い会社を選んでいるんです。
選択する立場として同じです。
対等です。
この日経様の記事のように「内定辞退を会って感謝を述べるべき」と言うなら、企業側だって「あなたの応募を辞退しますが応募してくれてありがとう」を会って伝えてくださいよって事です。
そもそも内定辞退することを会いにいく時間、それを会って話を聞く企業側の時間。
どちらも無駄です。
時間がもったいない!
メールではどうもなぁ・・・と思うなら電話で内定辞退を伝える。
もうこれで十分です。
新卒の皆さんは仕事探しの経験は初めてでしょう。
転職される方は仕事探しは何度か経験していますが、焦りもまた抱えていることでしょう。
そうなると、「企業が上で働きたい側が下」の卑下た構図を知らず知らずのうちに心に作っていませんか?
先述したとおり対等の立場です。
自分を下の立場にする必要はありません。
もしかして、「内定が出てしまったらそこで働くしかない」そう思っていませんか?
結論から言いますと、「内定辞退に法的責任」はありません。
リクナビネクストを調べますと・・・
あなたが承諾するまでは、内定は成立したことにはなりません。内定を承諾しないことに対して法的責任を問われることはありませんので、心配せずにすみやかに連絡してください。
あるいは・・・
内定を承諾した後についてですが、一般的には内定は「始期付解約権留保付労働契約」とされ、労働契約が成立したとみなされますが、労働者側から内定を辞退する、つまり労働契約を解除することはできます。
とあります。
安心して内定辞退を速やかにメール化電話で伝えればOkです。
ただし・・・
期間の定めのある労働契約で、あまりにも信義に反する内定辞退をし、それによって会社の業務が滞って実害が発生したなどの場合は、損害賠償を請求されることがありますので気を付けてください。
とあります。
まあ良識あるオトナであればこんなことはしませんよね。
就職にせよ転職にせよ、人生をかけた大勝負です。
内定が出ても納得いかなければ辞退しても不思議ではありません。
引け目を感じないでください。
妥協しないでください。
あなたが納得する会社が握手を求めてきたとき、そこがゴールです。
参照記事
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